3. ゼロから始めるECサイト立ち上げ手順

ここでは「ドメイン・サーバー準備 → サイト構築ツール選び → デザイン/商品登録/決済設定」の3ステップを、 迷わず進められるチェックリスト形式で解説します。最短で初回公開まで到達することが目的です。

桃子

まず何から始めるのが正解?

イヌオ

お店を“家”にたとえると分かりやすいよ。

  1. 住所(ドメイン) を決める
  2. 土地と建物(サーバー) を用意する
  3. 内装と商品(サイト構築ツール・デザイン・商品登録・決済) を整える

この順番で進めれば迷わないんだ。

STEP1
ドメイン・サーバー準備

まずはECサイトの基盤づくりです。ここが整っていないと、信頼性や表示速度に影響してしまいます。

ドメインを取得する

  • ドメインは「サイトの住所」にあたります(例:momotomo-shop.com)。
  • 短く、覚えやすく、ブランドを連想できるものを3つほど候補にしましょう。
  • 末尾(TLD=トップレベルドメイン)は .com が最優先、取れなければ .net や .jp もおすすめです。

サーバーを契約する

  • サーバーは「サイトのデータを置く土地」です。
  • レンタルサーバーを選ぶ場合は「SSL対応」「自動バックアップ」「表示速度の安定性」をチェックしましょう。
  • ShopifyやBASEなどのクラウド型サービスなら、サーバー機能が一体型になっているため簡単に始められます。

DNS設定でドメインとサーバーを接続する

  • DNSとは「住所と土地をつなぐ地図」のような仕組みです。
  • 設定が反映されるまで数時間〜24時間かかることがあるので、余裕を持って進めます。

SSL(HTTPS)を有効化する

  • SSLは通信を暗号化し、安全に情報をやり取りする仕組みです。
  • URLが「https://」で始まり、鍵マークが表示されます。
  • セキュリティだけでなく、Google検索の評価や購入率にも直結する重要な設定です。
STEP2
サイト構築ツールの選択

基盤ができたら、どのツールでお店を作るかを選びます。ここでの選択は後戻りが難しいため、慎重に進めましょう。

予算を確認する

  • 初期費用や月額費用、決済手数料を把握しておきます。
  • 小規模ならBASEやSTORES、中長期で成長を考えるならShopifyがおすすめです。

必要な機能を整理する

  • 決済方法(クレジット、コンビニ、電子決済など)や配送設定が柔軟にできるか。
  • デザインテーマやアプリを追加できる「拡張性」があるか。
  • 日本語サポートや解説記事が充実しているか。

試用してテスト購入する

  • トライアル期間を活用して、実際に商品登録・決済・配送・税計算・メール通知まで一通り試します。
  • 特に決済と配送はクセが出やすいため、自分でテスト購入をして確認するのが必須です。
STEP3
デザイン・商品登録・決済設定

お客様が実際に触れる部分です。見やすい」「分かりやすい」「買いやすいを意識して整えていきます。

デザインを整える

  • スマホ最適化がされているテーマを選びます。
  • トップページは「カテゴリ」「売れ筋」「ギフト」の3つの導線に絞ると分かりやすいです。
  • 見やすさのために、余白や文字サイズ、見出し階層(H2→H3→本文)を統一しましょう。

商品を登録する

  • 写真は白背景を基本に、正面・角度違い・使用イメージなど複数用意します。
  • 説明文は「選ぶ理由 → 特徴3つ → 詳細情報(原材料、賞味期限、保存方法など)」の順でまとめると親切です。
  • 在庫管理のためにSKU(色・サイズ違いごとの管理番号)を設定し、配送条件も明記しましょう。
  • ページ下部には返品・交換ポリシーやFAQページへのリンクを入れて安心感を高めます。

決済・チェックアウトを設定する

  • クレジット、コンビニ、電子決済、後払いなど可能な範囲で幅広く対応すると離脱防止になります。
  • 入力ステップはなるべく少なくし、4ステップ以内で完了できる流れを目標にします。
  • サンクスメールや発送通知の文面も整え、購入後の安心感を演出しましょう。
商品写真は“主役”。テキストは要点を短く、CTAは常に視界内がおすすめ!

最低限の自動化(効率とミス防止)

  • 受注→在庫更新→発送通知を自動化して、ミスや作業負担を減らします。
  • 問い合わせフォームはメールやLINEに一本化すると管理が楽になります。
  • サンクスページには「次の一手」(LINE登録、再購入の目安、セット商品の提案など)を仕込んでリピーターにつなげましょう。

要点整理

  • 土台(ドメイン/サーバー)→仕組み(ツール)→顔づくり(デザイン/商品/決済)の順が最短。
  • 決済・配送は必ずテスト購入。メール通知や在庫連携まで動作確認。
  • 初回公開はMVPで。SKUは少数精鋭、早く計測・改善フェーズへ。

実践ポイント

  1. ドメイン3候補を出し、読みやすさ・短さ・ブランド連想で1つに決定。
  2. ECツールでテストショップを作り、決済/配送/税/メールを一気に通しテスト。
  3. 商品写真を最低5枚(白背景3+ライフスタイル2)撮り、1SKUで公開→計測。

4. まとめ|初心者でもチェックリストでスムーズにECサイトを立ち上げよう

本記事は、全体像 → 準備 → 立ち上げ手順 の順で、初心者の方が迷わず進める道筋を整理しました。 最後に、要点の再確認と「今日から動く」ための短いアクションをまとめます。

桃子

順番に進めたら、最初は不安でも道が見えた気がする。

イヌオ

うん。チェックリストで“やることを見える化”すれば、あとは一歩ずつ。

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ドメインとサーバーを準備

サイトの住所(ドメイン)を取得し、サーバーやホスティングを契約します。 その後、SSL(鍵マークが付く安全な通信)を有効化して基盤を整えます。

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サイト構築ツールを選んで初期設定

BASEやShopifyなどツールを選び、税設定・配送方法・注文確認メールなど基本の仕組みを整えます。

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デザインとページ雛形を作成

テーマを導入して、トップページ、商品ページ、FAQ、返品ポリシーのひな型を作成。 スマホでも見やすいかどうかチェックするのがポイントです。

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商品を3点だけ登録し、テスト公開

写真と説明文を用意し、まずは3つのSKU(サイズや色違いごとの商品)だけ登録。 自分でテスト購入してみて、修正後に限定公開しましょう。

要点整理

  • 全体像:「自社サイト型 or モール型」を リソース・ブランド性・成長計画の3軸で選ぶ。
  • 準備: 商品・ターゲット・競合・資金・在庫配送を事前に整理し、判断基準を明確化。
  • 手順: 土台(ドメイン/サーバー)→ 仕組み(Shopify/BASE/STORES等)→ 顔づくり(デザイン/商品/決済)。

実践ポイント

  1. 強み×ターゲットを要約(用途・価格帯・差別化ポイント)。
  2. ショップ作成ツールを1つに決定し、アカウント登録&初期設定。
  3. 最初の1商品ページを公開(写真5枚・要点箇条書き・配送/返品明記)。

不安を減らす近道は、“今日の小さな一歩”を踏み出すこと。チェックリストを片手に、まずは1商品を公開しましょう。