3.実例と比較で見る費用のリアル

桃子
ここまで相場の仕組みはわかってきたけど、実際の会社だとどのくらい費用がかかるの?

イヌオ
じゃあ、たとえば“きびだんごEC”を例に考えてみよう。小規模、中規模、大規模で費用のリアルはぜんぜん違うんだ。
業種・規模別の費用感(目安)
費用の目安レンジは「月額運用費用+初期費用+成果報酬・オプション費用」の組み合わせで決まります。下記は一般的な目安です。
| 規模 | 月額運用費用 | 初期費用 | 成果報酬・オプション |
|---|---|---|---|
| 小規模EC | 10万〜30万円 | 5万〜20万円 | 売上の 約5% |
| 中規模EC | 30万〜70万円 | 20万〜100万円 | 売上の 3〜7% |
| 大規模ブランド | 70万〜200万円以上 | 100万円以上 | 売上の 1〜5%+追加オプション |
小規模EC(売上数千万円程度/商品点数が少なめ)
- 月額運用費用:10万〜30万円台
- 初期費用:5万〜20万円程度
- 成果報酬・オプション:売上の 約5% 前後で導入されるケースが多い
- ケース例:きびだんごブランドを立ち上げたばかり。商品は数種類、まずは広告を動かして知ってもらうのが課題。
- 依頼内容:受注処理と広告運用、商品登録の一部を代行。
- 費用感:初期費用10万円前後、月額20〜30万円+売上の5%を成果報酬。
ポイント:広告運用に力を入れると、成果報酬が上乗せされやすい。スタートアップらしい費用感。

イヌオ
ちょっと高めのアルバイトを月に1〜2人雇う感覚。
スタートアップの手が足りない部分を補うイメージ。
中規模EC(売上数億円規模/商品点数が多い)
- 月額運用費用:30万〜70万円台
- 初期費用:20万〜100万円程度
- 成果報酬・オプション:売上の 3〜7%、またはKPI達成時のボーナス型
- ケース例:きびだんごの種類も増え、季節限定やギフト需要にも対応。SEOやLP改善も課題に。
- 依頼内容:運営全般+広告運用+レポート改善を丸ごと委託。
- 費用感:初期費用30〜50万円、月額50〜70万円+成果報酬3〜7%。
ポイント:固定費+成果報酬のハイブリッド型。売上規模に合わせて安定と成果追求を両立。

イヌオ
社内に小さな「外部チーム」を持つ感覚。
数人分の専門スタッフが入ることで、売上拡大と改善が同時に回るよ。
大規模ブランド・上場企業クラス
- 月額運用費用:70万〜200万円以上
- 初期費用:100万円以上 も珍しくない
- 成果報酬・オプション:売上の 1〜5% +撮影・物流連携・CS強化など高度なオプションが追加
- ケース例:全国展開している「ご当地きびだんご」。撮影、物流、カスタマーサポートも含めてトータルで任せたい。
- 依頼内容:総合パッケージ+KPI連動型の成果報酬。
- 費用感:初期費用100万円以上、月額70〜200万円超+売上の1〜5%。
ポイント:撮影や物流連携など高度なオプションを含むため高額。大規模にしかできない投資型の契約。

イヌオ
丸ごと外部に「専任部署」を持つ感覚。
EC運営部隊を外に作ることで、社内は企画やブランド戦略に集中できるんだ。
実際によくある組み合わせ事例
- 小規模EC:運用代行全般を任せつつ、広告運用と商品登録は分離。初期費用は低め、月額は依頼範囲で変動。
- 中規模EC:SEO・広告・LP改善を含む全般サポート+成果報酬を併用。月額+成果報酬で安定的に運用。
- 大規模ブランド:撮影・物流・CS対応を含む総合パッケージ+KPI連動型の成果報酬。初期費用はプロジェクト設計に左右される。
費用を左右する最大の要因
- 支援範囲の広さ:任せる作業が増えるほど費用は上昇
- 契約形態の違い:専任型かスポット型かで費用構造が変化
- 広告運用など工数の多い領域:別料金のオプションが積み上がり、総額が上がりやすい

キジオ
つまり“月額30万円”って数字だけで比べても意味がない。
何が含まれているのかまで見ないと判断できないんだ。
選び方のポイントと注意点

桃子
費用相場はなんとなくわかってきたけど、実際に選ぶときはどこを見ればいいの?

イヌオ
金額だけじゃなく、サポート範囲や契約条件まで比較することが大事だよ。
比較時にチェックすべきポイント
- サポート範囲の明確さ
どの業務が含まれ、どれが別料金かを契約書で確認。
→ 特に撮影・物流・カスタマー対応は追加費用になりやすい。 - 契約形態の適合性
専任チーム型(継続的サポート)か、スポット型(短期・成果ベース)か。
→ 自社の体制やリソースに合った形を選ぶと費用対効果が高まる。 - 成果報酬の設計
KPI(成果指標)は具体的か?
→ 売上だけでなく、CVRやROASなど多角的な指標と連動しているかを確認。 - 初期費用の妥当性
システム構築や登録作業の工数に見合うかどうか。
→ 過剰に高い場合は、段階的導入も検討。 - 契約条件の透明性
解約条件、違約金、データの扱い、移行サポートの有無を確認。
→ 特に「データ引継ぎ費用」が発生する場合があるので要注意。 - 実績と事例の信頼性
公開されている導入事例をチェック。
→ 自社と近い業種・規模の成果を比較すると参考になる。 - サポート体制とコミュニケーション
レポートやミーティングの頻度、担当者の対応時間を確認。
→ 担当者と“気軽に連絡できるか”も意外に重要。
費用比較のコツ
単純に「月額◯万円 vs 月額◯万円」で比べるのではなく、
「この金額で何が得られるのか(サポート範囲・実績・リスク回避)」 を基準に評価しましょう。
契約前には、複数社の見積もりを同じ条件で取り、比較表を作成すると価格差の理由が見えやすくなります。
- サポート範囲と追加費用の有無を確認
- 契約形態は自社の体制に合わせて選択
- 成果報酬は指標の具体性と妥当性を確認
- 初期費用が工数に見合うか精査する
- 解約条件・データ引継ぎなど契約内容を透明化
- 実績・事例は近い業種・規模で比較
- サポート体制や担当者の対応力も重視
4.まとめ|実行ポイント

桃子
ここまでで相場も選び方もだいぶわかってきたよ。
最後に“まず何をすればいいか”を教えて!

イヌオ
OK。実際に動くときのステップを整理しておこう。
- 自社でできる業務と外部に任せたい業務をリスト化
- 目標(売上UP・効率化など)を明確にする
- 業種・規模が近い実績を持つ代行会社をピックアップ
- 得意分野(広告・デザイン・CSなど)を確認
- 複数社に同条件で依頼
- 初期費用・月額費用・成果報酬・オプションの有無を整理
- 「月額◯万円」ではなく「その費用で何が含まれるか」で評価
- レポート頻度やサポート体制も確認
- 成果報酬の指標や上限設定
- 解約条件やデータ引継ぎの扱い
- 契約期間や更新条件
EC運営代行の費用は「安さ」だけで選ぶと失敗しがちです。
自社の課題に合うサポート範囲を見極め、信頼できるパートナーを選ぶこと が費用対効果を高めるポイントです。

キジオ
数字だけを見るんじゃなく、“この費用でどんな成果が期待できるか”を考えよう。

サルミ
安心して任せられる代行会社を選べば、本業にもっと集中できるよ。
モモトモなら、EC運営を丸ごとサポート

桃子
ここまでで費用の相場もわかってきたけど、実際に相談できる会社ってあるのかな?

イヌオ
あるよ。ぼくらの「モモトモ」なら、EC運営を丸ごとサポートできるんだ。
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